ブログ
2021年1月21日 17時29分53秒 (Thu)
狩野モデルで説明する品質工学 その2
一方で,私が技術開発に関わった複写プリンタや光ディスクでは一元Qが性能、当たり前Qがロバスト性という関係が以下のように成り立ちます
複写プリンタの印刷速度
これは明らかに一元Q 用紙搬送速度UP自体はモータ設定変えるだけなので簡単
でも用紙搬送速度を高くすればするほどジャム率が増える
ジャム率は当たり前Q
1回/年を1回/2年に低減しても満足度向上ほぼなしなので
そして両者がトレードオフすることが重要
つまり用紙搬送速度UPさせて印刷速度UPさせる原動力は用紙搬送のロバスト性を高めること
光ディスクや磁気ディスク(HDD)も同様
一元Q:記録容量 マークを小さくすること
マークを小さくすればするほど高温でマーク形状が乱れるなどの不安定性が増大
よってマークのロバスト性確保=当たり前Qの確保が記録容量UPの原動力
複写プリンタの印刷速度
これは明らかに一元Q 用紙搬送速度UP自体はモータ設定変えるだけなので簡単
でも用紙搬送速度を高くすればするほどジャム率が増える
ジャム率は当たり前Q
1回/年を1回/2年に低減しても満足度向上ほぼなしなので
そして両者がトレードオフすることが重要
つまり用紙搬送速度UPさせて印刷速度UPさせる原動力は用紙搬送のロバスト性を高めること
光ディスクや磁気ディスク(HDD)も同様
一元Q:記録容量 マークを小さくすること
マークを小さくすればするほど高温でマーク形状が乱れるなどの不安定性が増大
よってマークのロバスト性確保=当たり前Qの確保が記録容量UPの原動力
2021年1月14日 20時00分22秒 (Thu)
狩野モデルで説明する品質工学 その1
品質工学会の技術向上委員会で品質工学とその関連分野の用語を定義する活動をしています.その活動の中で狩野モデルが用語定義の対象となり,品質工学との関係の説明を含めて狩野モデルを定義することになりました.狩野モデルに関しては品質工学との関係を含めて自分なりの定義を持っていたのですが,改めて考えてみると視点の違いによって狩野モデルの説明が変わることに気づいたのです.それをこのブログで共有化したいと思います.
一元品質,当たり前品質,魅力品質の3つを簡潔に定義することはできます.
例えば以下のように
一元:充足度に応じて満足度向上 カタログスペックなど
当たり前:充足度を向上させても満足度向上しないが,充足度が不十分だと不満足となる 不具合など
魅力:充足されていなくても不満とはならない 充足されると満足度が向上する 新機能実現など
ここで,私の仮説は,
「一元が感度や性能,当たり前がロバスト性で両者はトレードオフする」
ですが,これがどうも違うケースもあるなと気づきました.
その例が自動車の燃費です.
燃費が良くなればなるほどお客様の満足度が高まるので燃費は一元品質です.
それを実現する手段はエネルギー効率を高めることです.品質工学的にはy=βMのMをガソリンの化学的エネルギー,yを回転エネルギーとしたときのβを高くすれば燃費が改善します.
このβを高めれば高めるほど満足度が向上するのでβも一元的品質であり,βと燃費はトレードオフしません.
では自動車のエンジンの当たり前Qは何か???
複写機などの画像製品,光ディスクやハードディスクなどの記録デバイスと自動車では何かが違うような???
一元品質,当たり前品質,魅力品質の3つを簡潔に定義することはできます.
例えば以下のように
一元:充足度に応じて満足度向上 カタログスペックなど
当たり前:充足度を向上させても満足度向上しないが,充足度が不十分だと不満足となる 不具合など
魅力:充足されていなくても不満とはならない 充足されると満足度が向上する 新機能実現など
ここで,私の仮説は,
「一元が感度や性能,当たり前がロバスト性で両者はトレードオフする」
ですが,これがどうも違うケースもあるなと気づきました.
その例が自動車の燃費です.
燃費が良くなればなるほどお客様の満足度が高まるので燃費は一元品質です.
それを実現する手段はエネルギー効率を高めることです.品質工学的にはy=βMのMをガソリンの化学的エネルギー,yを回転エネルギーとしたときのβを高くすれば燃費が改善します.
このβを高めれば高めるほど満足度が向上するのでβも一元的品質であり,βと燃費はトレードオフしません.
では自動車のエンジンの当たり前Qは何か???
複写機などの画像製品,光ディスクやハードディスクなどの記録デバイスと自動車では何かが違うような???
2020年12月25日 12時55分07秒 (Fri)
商品開発プロセス研究会WG2の活動が品質工学会誌に掲載されました
品質工学会, Vol.28, No.6に商品開発プロセス研究会WG2の活動報告が掲載されました.本研究会では,品質工学会と品質管理学会からメンバーが参加し,「創造性と効率性を両立した技術開発プロセスの構築」というテーマを設定して,お客様の期待を超える製品を継続的に実現する新たな技術開発プロセスの構築を目指して現在も活動を継続しています.今回の品質工学誌への掲載内容はその活動の途中経過となります.以下がその概要です.
タイトル:商品開発プロセス研究会 WG2の活動報告
(株)リコー 細川哲夫,ASI 田口伸,サワダ技研 沢田龍作,マツダ(株) 武重伸秀
【概要】
・米国でのDesign For Six Sigma (DFSS) 活用状況
DFSSのIDDOVの二つのDが日本企業の弱点
Define Requirement : 潜在ニーズのVOC創造
Develop Concept : VOC実現手段の考案
米国企業ではこの二つのDをチームで楽しみながら実施している
・日本企業の課題
人財育成をはじめとする中長期視点の経営よりもコスト優先の短期志向の経営がいまでも続いている.
TQMなどかつての日本企業の文化が欧米企業にDFSSなどの仕組みとして引き継がれた一方で日本企業はかつての欧米企業の合理主義マネジメントを導入した結果として競争力を失った.技術者の改善力と創造性を取り戻すことが日本企業の課題である.
・日本企業の課題解決のための技術開発プロセス構築
DFSSの「Develop Concept」をベンチマークし,そこに品質工学やMBDの考え方や技法を導入することで,日本企業にマッチしたより良いプロセスを構築する.過去の技術開発の成功事例から技術開発プロセスの骨格要素を抽出する.
・MBDと品質工学の共通性 題材:トヨタ自動車(株)での取組み
形状などの制御因子の最適化がMBDの目的ではない.CAEの活用によって考えない技術者が増えたという反省もある.MBDのモデルとは目的機能を実現するメカニズムであり,品質工学の基本機能のことである.理想の機能を考案し,それを実現する形を創造することがMBDである.
・R-FTA, 公理設計,CS-T法のプロセス 題材:(株)リコー 小型折り機構
R-FTAで目的機能から要求機能をべき論展開し,公理設計で各要求機能の実現手段を考案すると同時に各実現手段間のインタラクションを可視化する.公理設計から抽出されたインタラクション部分をリスク対象としてCS-T法を実施し,目的機能の改善メカニズムを把握することでリスクを低減したロバスト性の高い技術手段を考案する.
・R-FTA, TRIZ, QE融合プロセス 題材:マツダ(株) スカイアクティブエンジン
エネルギー変換の考え方をベースにしてR-FTAを展開する.これによって,ほしい基本機能とほしくはないが必要な品質特性に分けることが可能となる.ほしい基本機能の中から骨格となる対象を選定し,そのロバスト性を徹底的に高める.さらに背反を可視化しTRIZでその解決策を事前に考案しておく.この活動によって技術者の創造性が的確に引き出され,ロバスト性の高いシステムの実現可能性が高まる.
・技術開発プロセス案の提示
以上
タイトル:商品開発プロセス研究会 WG2の活動報告
(株)リコー 細川哲夫,ASI 田口伸,サワダ技研 沢田龍作,マツダ(株) 武重伸秀
【概要】
・米国でのDesign For Six Sigma (DFSS) 活用状況
DFSSのIDDOVの二つのDが日本企業の弱点
Define Requirement : 潜在ニーズのVOC創造
Develop Concept : VOC実現手段の考案
米国企業ではこの二つのDをチームで楽しみながら実施している
・日本企業の課題
人財育成をはじめとする中長期視点の経営よりもコスト優先の短期志向の経営がいまでも続いている.
TQMなどかつての日本企業の文化が欧米企業にDFSSなどの仕組みとして引き継がれた一方で日本企業はかつての欧米企業の合理主義マネジメントを導入した結果として競争力を失った.技術者の改善力と創造性を取り戻すことが日本企業の課題である.
・日本企業の課題解決のための技術開発プロセス構築
DFSSの「Develop Concept」をベンチマークし,そこに品質工学やMBDの考え方や技法を導入することで,日本企業にマッチしたより良いプロセスを構築する.過去の技術開発の成功事例から技術開発プロセスの骨格要素を抽出する.
・MBDと品質工学の共通性 題材:トヨタ自動車(株)での取組み
形状などの制御因子の最適化がMBDの目的ではない.CAEの活用によって考えない技術者が増えたという反省もある.MBDのモデルとは目的機能を実現するメカニズムであり,品質工学の基本機能のことである.理想の機能を考案し,それを実現する形を創造することがMBDである.
・R-FTA, 公理設計,CS-T法のプロセス 題材:(株)リコー 小型折り機構
R-FTAで目的機能から要求機能をべき論展開し,公理設計で各要求機能の実現手段を考案すると同時に各実現手段間のインタラクションを可視化する.公理設計から抽出されたインタラクション部分をリスク対象としてCS-T法を実施し,目的機能の改善メカニズムを把握することでリスクを低減したロバスト性の高い技術手段を考案する.
・R-FTA, TRIZ, QE融合プロセス 題材:マツダ(株) スカイアクティブエンジン
エネルギー変換の考え方をベースにしてR-FTAを展開する.これによって,ほしい基本機能とほしくはないが必要な品質特性に分けることが可能となる.ほしい基本機能の中から骨格となる対象を選定し,そのロバスト性を徹底的に高める.さらに背反を可視化しTRIZでその解決策を事前に考案しておく.この活動によって技術者の創造性が的確に引き出され,ロバスト性の高いシステムの実現可能性が高まる.
・技術開発プロセス案の提示
以上
2020年12月16日 23時36分32秒 (Wed)
QMOD国際大会に参加して思うこと
以下は以前に投稿した内容ですが,今また改めて感じています.
日本の品質に関する大会での発表は技法や手法の深掘り,たとえば予測や最適化の精度の向上を目的とした技法改良の提案のような内容が多いですが,QMODではマネジメント,品質の定義,商品開発プロセス等々の大きなコンセプトをテーマとした内容が多く発表されます.個別テーマのパラレル発表の前のオープニングでQMODの方向性が示されました.それを共有化したいと思います.
Leadership and Strategies for Quality, Sustainability and Innovation in the 4th Industriul Revolution?
.A good questions could be:
The 4th Industriual Revolition: Oppotunity or Danger?
.A good answer:
Both oppotunity and danger!
.Leadership and strategies should therefore be designed, planned, and excecuted with careful balance of both oppotunities and dangers!
時代が変化すればそこに新たなチャンスが生まれると同時に,そこにはリスクも発生します.機会を最大限に活用しながらリスクを最小化することがマネジメントの役割かと思います.これまでの成功基盤の延長だけの事業を継続するのであれば経営者はいらないかもしれませんね.性能ばらつきが少ない,壊れない,という意味の当たり前品質の確保は当然のこととして,これからの日本の製造業はお客様の期待を超える製品を継続的に提供することが求まられています.お客様の期待を超えるためには自社の強みを活かしながら,様々な機会を利用し,リスクを最小化することが大切かと思います.そこにマネジメントの関与が必要と感じます.今後は品質工学等の品質技術を大きな戦略の中に位置付けて,技術者の創造性を効果的に活かす方向性での研究が活発化することを期待します.
プログラム等の詳細はこちらを参照願います
https://www.ism.lu.se/en/qmod/22nd-qmod-conference
日本の品質に関する大会での発表は技法や手法の深掘り,たとえば予測や最適化の精度の向上を目的とした技法改良の提案のような内容が多いですが,QMODではマネジメント,品質の定義,商品開発プロセス等々の大きなコンセプトをテーマとした内容が多く発表されます.個別テーマのパラレル発表の前のオープニングでQMODの方向性が示されました.それを共有化したいと思います.
Leadership and Strategies for Quality, Sustainability and Innovation in the 4th Industriul Revolution?
.A good questions could be:
The 4th Industriual Revolition: Oppotunity or Danger?
.A good answer:
Both oppotunity and danger!
.Leadership and strategies should therefore be designed, planned, and excecuted with careful balance of both oppotunities and dangers!
時代が変化すればそこに新たなチャンスが生まれると同時に,そこにはリスクも発生します.機会を最大限に活用しながらリスクを最小化することがマネジメントの役割かと思います.これまでの成功基盤の延長だけの事業を継続するのであれば経営者はいらないかもしれませんね.性能ばらつきが少ない,壊れない,という意味の当たり前品質の確保は当然のこととして,これからの日本の製造業はお客様の期待を超える製品を継続的に提供することが求まられています.お客様の期待を超えるためには自社の強みを活かしながら,様々な機会を利用し,リスクを最小化することが大切かと思います.そこにマネジメントの関与が必要と感じます.今後は品質工学等の品質技術を大きな戦略の中に位置付けて,技術者の創造性を効果的に活かす方向性での研究が活発化することを期待します.
プログラム等の詳細はこちらを参照願います
https://www.ism.lu.se/en/qmod/22nd-qmod-conference
2020年12月14日 11時22分28秒 (Mon)
品質管理学会 年次大会研究発表会での発表の報告
11/28に開催された品質管理学会の第50回年次大会研究発表会での発表報告です
タイトル
「WG2 "創造性と効率性を両立した技術開発プロセスの構築”の活動報告」
(株)リコー 細川哲夫
マツダ(株) 武重伸秀
本発表は品質工学会と品質管理学会の共同研究会 ”商品開発プロセス研究会”の3つのWGの一つであるWG2の活動報告であり,昨年に引き続き2回目の発表となります.今回はマツダの武重さんと細川の2名で,マツダのスカイアクティブエンジンと私のニコン時代のLIMDOW-MOの媒体の2つの技術開発事例を取り上げて,DFSS (Design For Six Sigma)のプロセスをより良いものにするという提案をしました.以下概要です.
1.研究テーマ設定の狙いとDFSS
お客様の期待を超える製品を継続的に提供することを目指して,技術開発段階で性能とロバスト性を両立確保すること.より具体的には狩野モデルの一元的品質を圧倒的に高めること,あるいは魅力品質を実現することであるが,一元的品質や魅力品質は当たり前品質とトレードオフ関係にあることが多いので,お客様の期待を超えるためには,結局のところ当たり前品質であるロバスト性を確保することが必須となる.つまり,フロントローディングの実現が狙いである.
2.DFSSのプロセスを改善するための事例研究
2-1 SKYACTIV-Gエンジンの技術開発
①エネルギー変換の基本機能による機能展開(Reverse-FTA) を実施
ガソリンの化学的ポテンシャルエネルギーから回転エネルギーへの変換をべき論展開する
その結果を機能と制御因子の2元表で整理(公理設計)
これによって,1Dや2DのシンプルなCAEを可能とし,また制御因子発想の的確性を高めた.
②公理設計で可視化された技術矛盾や課題からロバスト性確保の重点対象と目標達成ストーリーを決定
ピストン,ライナー回りシリンダーブロック構造,FEAD構造,など
難易度の高い技術開発では失敗はつきもの
うまくいかない状況と対策を事前想定するためにPDPC(Process Decision Program Chart) を活用
③全員参加で一丸となって技術開発を進めていく
公理設計やPDPCという技法を技術開発の質向上だけではなくコミュニケーションツールという位置づけでも活用する.
2-2 LIMDOW-MOの技術開発
④システム考案のためにロバストパラメータ設計を実施する
パラメータ設計の主目的は最適化による改善とされているが,技術開発段階ではロバスト性と性能の両立性を評価するためにロバストパラメータ設計を活用する.これによって,考案あるいは選択したシステムをトータルに評価する効率性を向上させた.
⑤ロバスト性の改善メカニズムを把握する活動を入れる
材料デバイス領域ではロバストパラメータ設計の実施だけでロバスト性と性能の両立確保することは難しい.ロバストパラメータ設計によって得られたロバスト性改善効果のメカニズムを把握することで新たなシステムを考案する的確性を高めた.
3.まとめ 今後の展開
2つの成功事例から5つの改善項目を見出した.
ここで提案したプロセスや技法を使うことを目的化してはならない.提案した技術開発プロセスを上位の目的を実現するための手段に位置付けるために方針管理の考え方が有効と考える.今後の研究活動を以下に示す.
・DFSSのさらなる改善
・方針管理による技術開発のマネジメント
・企画立案プロセスとの連携(シーズ技術先行)
・複数のサブシステムからなら大規模システムでの技術開発目標の展開と目標達成プロセスの構築
以上
タイトル
「WG2 "創造性と効率性を両立した技術開発プロセスの構築”の活動報告」
(株)リコー 細川哲夫
マツダ(株) 武重伸秀
本発表は品質工学会と品質管理学会の共同研究会 ”商品開発プロセス研究会”の3つのWGの一つであるWG2の活動報告であり,昨年に引き続き2回目の発表となります.今回はマツダの武重さんと細川の2名で,マツダのスカイアクティブエンジンと私のニコン時代のLIMDOW-MOの媒体の2つの技術開発事例を取り上げて,DFSS (Design For Six Sigma)のプロセスをより良いものにするという提案をしました.以下概要です.
1.研究テーマ設定の狙いとDFSS
お客様の期待を超える製品を継続的に提供することを目指して,技術開発段階で性能とロバスト性を両立確保すること.より具体的には狩野モデルの一元的品質を圧倒的に高めること,あるいは魅力品質を実現することであるが,一元的品質や魅力品質は当たり前品質とトレードオフ関係にあることが多いので,お客様の期待を超えるためには,結局のところ当たり前品質であるロバスト性を確保することが必須となる.つまり,フロントローディングの実現が狙いである.
2.DFSSのプロセスを改善するための事例研究
2-1 SKYACTIV-Gエンジンの技術開発
①エネルギー変換の基本機能による機能展開(Reverse-FTA) を実施
ガソリンの化学的ポテンシャルエネルギーから回転エネルギーへの変換をべき論展開する
その結果を機能と制御因子の2元表で整理(公理設計)
これによって,1Dや2DのシンプルなCAEを可能とし,また制御因子発想の的確性を高めた.
②公理設計で可視化された技術矛盾や課題からロバスト性確保の重点対象と目標達成ストーリーを決定
ピストン,ライナー回りシリンダーブロック構造,FEAD構造,など
難易度の高い技術開発では失敗はつきもの
うまくいかない状況と対策を事前想定するためにPDPC(Process Decision Program Chart) を活用
③全員参加で一丸となって技術開発を進めていく
公理設計やPDPCという技法を技術開発の質向上だけではなくコミュニケーションツールという位置づけでも活用する.
2-2 LIMDOW-MOの技術開発
④システム考案のためにロバストパラメータ設計を実施する
パラメータ設計の主目的は最適化による改善とされているが,技術開発段階ではロバスト性と性能の両立性を評価するためにロバストパラメータ設計を活用する.これによって,考案あるいは選択したシステムをトータルに評価する効率性を向上させた.
⑤ロバスト性の改善メカニズムを把握する活動を入れる
材料デバイス領域ではロバストパラメータ設計の実施だけでロバスト性と性能の両立確保することは難しい.ロバストパラメータ設計によって得られたロバスト性改善効果のメカニズムを把握することで新たなシステムを考案する的確性を高めた.
3.まとめ 今後の展開
2つの成功事例から5つの改善項目を見出した.
ここで提案したプロセスや技法を使うことを目的化してはならない.提案した技術開発プロセスを上位の目的を実現するための手段に位置付けるために方針管理の考え方が有効と考える.今後の研究活動を以下に示す.
・DFSSのさらなる改善
・方針管理による技術開発のマネジメント
・企画立案プロセスとの連携(シーズ技術先行)
・複数のサブシステムからなら大規模システムでの技術開発目標の展開と目標達成プロセスの構築
以上
- HOME
- 最新情報
- ブログ再編集記事
- 企業様向け講演 技術者マネジャー向け
- 企業様向け講演 組織長向け
- 公開セミナーのご案内
- 新連載 品質工学による技術開発
- ブログ
- 企業様向け 技術人財育成セミナー 1
- 企業様向け 技術人財育成セミナー 2
- 企業様向け SN比計算力修得セミナー
- 最新技法CS-T法の狙い
- 新しい品質工学の方向性
- プラットフォーム"T7"とは
- プロフィール
- 受賞履歴
- 主な査読付き論文
- 著書
- CONTACT
- リンク
プロフィール

- ニックネーム
- TETSU
- メッセージ
- 品質工学でブレークスルー
- 座右の銘
- あきらめないこだわらない
最近の記事一覧
アーカイブ
2024年
携帯用QRコード
