家電製品にも故障予測がほしい

2020年8月11日 14時53分53秒 (Tue)

工程や製造装置ではMT(マハラノビスタグチ)法などのAI手法を活用した故障予測が一般的になってきました.私も富士通時代に半導体プロセスのある製造装置の部品の故障予測の体制構築をMT法で支援したことがあります.その狙いは,ある高価な部品の交換サイクルを適正化することによってダウンタイムを最少に維持しながらコストダウンを達成することにありました.それ以前までその部品は定期交換対象となっており,劣化によって機能を失うよりもだいぶ前に交換していたのです.まだ十分に機能している部品を交換してしまうのは無駄と言えます.理想は機能を失う寸前まで稼働することです.それによって自社のコストダウンだけではなく資源の有効利用という意味での総合的な損失を減らすこともできます.

一方,一般家庭で使われる家電製品はどうでしょうか.故障予測の機能がないのが普通ですが,機能が失われたときの損失は決して小さくないということを実感したのです.実は一週間前に我が家の洗濯機が故障してしまったのです.近くの家電量販店で新しい洗濯機を購入したのですが,取り付け工事までに1週間も待たなければならなかったのです.その間はコインランドリーか手洗いとなってしまうことが普通でしょうが,幸い今回のケースでは洗濯槽を回転させるモーターは機能していたので全手動でだましながらなんとか少量の洗濯は可能でした.もし,このモータが機能を失っていたら毎日コインランドリー通いだったでしょう.コインランドリー通いはそれなりに時間がかかるので無視できない損失が発生します.それでも洗濯機なら時間的な損失を許容すれば対応可能ですが,猛暑の中でエアコンが故障してしまったらと考えると話は別です.もし新品の取り付けまで1週間もかかるようなことがあれば熱中層のリスクが高まってしまいます.それは大きな損失ですから,もしすぐに新品交換できない状況が想定されるのであれば,故障予測機能をつける価値もあるような気もしました.故障を前提にすることが建前上は難しいかもしれませんが.あるいは業務用のMFP(マルチファンクションプリンター)のように故障したらすぐにサービス対応する体制を構築することが必要かと思います.


プロフィール

プロフィール画像
ニックネーム 
TETSU
メッセージ
品質工学でブレークスルー
座右の銘
あきらめないこだわらない

ブログ

1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
QRコード
携帯用QRコード