商品開発プロセス研究会WG2の活動が品質工学会誌に掲載されました
2020年12月25日 12時55分07秒 (Fri)
品質工学会, Vol.28, No.6に商品開発プロセス研究会WG2の活動報告が掲載されました.本研究会では,品質工学会と品質管理学会からメンバーが参加し,「創造性と効率性を両立した技術開発プロセスの構築」というテーマを設定して,お客様の期待を超える製品を継続的に実現する新たな技術開発プロセスの構築を目指して現在も活動を継続しています.今回の品質工学誌への掲載内容はその活動の途中経過となります.以下がその概要です.
タイトル:商品開発プロセス研究会 WG2の活動報告
(株)リコー 細川哲夫,ASI 田口伸,サワダ技研 沢田龍作,マツダ(株) 武重伸秀
【概要】
・米国でのDesign For Six Sigma (DFSS) 活用状況
DFSSのIDDOVの二つのDが日本企業の弱点
Define Requirement : 潜在ニーズのVOC創造
Develop Concept : VOC実現手段の考案
米国企業ではこの二つのDをチームで楽しみながら実施している
・日本企業の課題
人財育成をはじめとする中長期視点の経営よりもコスト優先の短期志向の経営がいまでも続いている.
TQMなどかつての日本企業の文化が欧米企業にDFSSなどの仕組みとして引き継がれた一方で日本企業はかつての欧米企業の合理主義マネジメントを導入した結果として競争力を失った.技術者の改善力と創造性を取り戻すことが日本企業の課題である.
・日本企業の課題解決のための技術開発プロセス構築
DFSSの「Develop Concept」をベンチマークし,そこに品質工学やMBDの考え方や技法を導入することで,日本企業にマッチしたより良いプロセスを構築する.過去の技術開発の成功事例から技術開発プロセスの骨格要素を抽出する.
・MBDと品質工学の共通性 題材:トヨタ自動車(株)での取組み
形状などの制御因子の最適化がMBDの目的ではない.CAEの活用によって考えない技術者が増えたという反省もある.MBDのモデルとは目的機能を実現するメカニズムであり,品質工学の基本機能のことである.理想の機能を考案し,それを実現する形を創造することがMBDである.
・R-FTA, 公理設計,CS-T法のプロセス 題材:(株)リコー 小型折り機構
R-FTAで目的機能から要求機能をべき論展開し,公理設計で各要求機能の実現手段を考案すると同時に各実現手段間のインタラクションを可視化する.公理設計から抽出されたインタラクション部分をリスク対象としてCS-T法を実施し,目的機能の改善メカニズムを把握することでリスクを低減したロバスト性の高い技術手段を考案する.
・R-FTA, TRIZ, QE融合プロセス 題材:マツダ(株) スカイアクティブエンジン
エネルギー変換の考え方をベースにしてR-FTAを展開する.これによって,ほしい基本機能とほしくはないが必要な品質特性に分けることが可能となる.ほしい基本機能の中から骨格となる対象を選定し,そのロバスト性を徹底的に高める.さらに背反を可視化しTRIZでその解決策を事前に考案しておく.この活動によって技術者の創造性が的確に引き出され,ロバスト性の高いシステムの実現可能性が高まる.
・技術開発プロセス案の提示
以上
タイトル:商品開発プロセス研究会 WG2の活動報告
(株)リコー 細川哲夫,ASI 田口伸,サワダ技研 沢田龍作,マツダ(株) 武重伸秀
【概要】
・米国でのDesign For Six Sigma (DFSS) 活用状況
DFSSのIDDOVの二つのDが日本企業の弱点
Define Requirement : 潜在ニーズのVOC創造
Develop Concept : VOC実現手段の考案
米国企業ではこの二つのDをチームで楽しみながら実施している
・日本企業の課題
人財育成をはじめとする中長期視点の経営よりもコスト優先の短期志向の経営がいまでも続いている.
TQMなどかつての日本企業の文化が欧米企業にDFSSなどの仕組みとして引き継がれた一方で日本企業はかつての欧米企業の合理主義マネジメントを導入した結果として競争力を失った.技術者の改善力と創造性を取り戻すことが日本企業の課題である.
・日本企業の課題解決のための技術開発プロセス構築
DFSSの「Develop Concept」をベンチマークし,そこに品質工学やMBDの考え方や技法を導入することで,日本企業にマッチしたより良いプロセスを構築する.過去の技術開発の成功事例から技術開発プロセスの骨格要素を抽出する.
・MBDと品質工学の共通性 題材:トヨタ自動車(株)での取組み
形状などの制御因子の最適化がMBDの目的ではない.CAEの活用によって考えない技術者が増えたという反省もある.MBDのモデルとは目的機能を実現するメカニズムであり,品質工学の基本機能のことである.理想の機能を考案し,それを実現する形を創造することがMBDである.
・R-FTA, 公理設計,CS-T法のプロセス 題材:(株)リコー 小型折り機構
R-FTAで目的機能から要求機能をべき論展開し,公理設計で各要求機能の実現手段を考案すると同時に各実現手段間のインタラクションを可視化する.公理設計から抽出されたインタラクション部分をリスク対象としてCS-T法を実施し,目的機能の改善メカニズムを把握することでリスクを低減したロバスト性の高い技術手段を考案する.
・R-FTA, TRIZ, QE融合プロセス 題材:マツダ(株) スカイアクティブエンジン
エネルギー変換の考え方をベースにしてR-FTAを展開する.これによって,ほしい基本機能とほしくはないが必要な品質特性に分けることが可能となる.ほしい基本機能の中から骨格となる対象を選定し,そのロバスト性を徹底的に高める.さらに背反を可視化しTRIZでその解決策を事前に考案しておく.この活動によって技術者の創造性が的確に引き出され,ロバスト性の高いシステムの実現可能性が高まる.
・技術開発プロセス案の提示
以上
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