狩野モデルで説明する品質工学 その1

2021年1月14日 20時00分22秒 (Thu)

品質工学会の技術向上委員会で品質工学とその関連分野の用語を定義する活動をしています.その活動の中で狩野モデルが用語定義の対象となり,品質工学との関係の説明を含めて狩野モデルを定義することになりました.狩野モデルに関しては品質工学との関係を含めて自分なりの定義を持っていたのですが,改めて考えてみると視点の違いによって狩野モデルの説明が変わることに気づいたのです.それをこのブログで共有化したいと思います.

一元品質,当たり前品質,魅力品質の3つを簡潔に定義することはできます.
例えば以下のように
一元:充足度に応じて満足度向上 カタログスペックなど
当たり前:充足度を向上させても満足度向上しないが,充足度が不十分だと不満足となる 不具合など
魅力:充足されていなくても不満とはならない 充足されると満足度が向上する 新機能実現など

ここで,私の仮説は,
「一元が感度や性能,当たり前がロバスト性で両者はトレードオフする」
ですが,これがどうも違うケースもあるなと気づきました.

その例が自動車の燃費です.
燃費が良くなればなるほどお客様の満足度が高まるので燃費は一元品質です.
それを実現する手段はエネルギー効率を高めることです.品質工学的にはy=βMのMをガソリンの化学的エネルギー,yを回転エネルギーとしたときのβを高くすれば燃費が改善します.

このβを高めれば高めるほど満足度が向上するのでβも一元的品質であり,βと燃費はトレードオフしません.
では自動車のエンジンの当たり前Qは何か???
複写機などの画像製品,光ディスクやハードディスクなどの記録デバイスと自動車では何かが違うような???





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