前の投稿の続き

2021年3月21日 13時53分14秒 (Sun)

前回の投稿で治療方法によって結果がまったく違う体験を書きました.今回はその続きとして,この治療法の違いが信頼性工学と品質工学の違いと共通性があることをお伝えしたいと思います.

最初の治療法はしびれの発生源である骨の不具合をダイレクトに取り除こうというアプローチです.この骨の不具合は老化という劣化現象による必然的なノイズ因子であるとすると,最初の治療法は顕在化した症状の直接原因となったノイズ因子自体をなくすというアプローチですから信頼性工学のアプローチと言えます.

一方,後者のアプローチは直接の原因となったノイズ因子はそのままにして,骨の劣化現象というノイズ因子の水準が悪化の方向に変化しても症状が出ないように筋力を鍛えたり,筋肉の質を変えるというものです.これは身体というシステムの構造を変えることによって,骨の劣化というノイズ因子に対するロバスト性を高めるアプローチですから,品質工学の戦略そのものと言えます.

このように医療の世界でも不具合除去のアプローチだけではなく,ロバスト性改善のアプローチが存在し,そのアプローチが有効性を持つ場合があることを認識しました.もちろん直接原因を取り除く治療が有効なケースがたくさんあると思いますが,ロバスト性確保の治療も選択視に入れることもありかなと思います.さらに言えば未然防止の考え方で,症状が出る前にそれを予測して身体というシステムのロバスト性を事前に確保しておくことがより効果的なアプローチなのでしょう.

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