第18回 日本TRIZシンポジウムに参加しました その1

2022年9月3日 13時19分29秒 (Sat)

品質工学会からの代表として昨年に引き続き今年度も日本TRIZシンポジウムに参加しました.
9月1日と2日の2日間で,チュートリアル,2件の基調講演と特別講演,
一般発表14件の発表があり,参加者は約40名と品質工学の大会に比べると少ないですが,その分内容の濃い議論が展開されていると感じました.今回のシンポジウムで印象に残ったことを述べてみたいと思います.

参加して印象に残ったことの1つ目は,顧客ニースを重視していることです.これまでTRIZは技術手段の発想技法と思っていましたが,それだけではなく未来のニーズを考案する9画面法というアプローチがあり,実務活用されていると聞いて素晴らしいと感じました.チュートリアルで9画面法を学びましたが,福原流QFDと融合することで,より効果的になると直感したので,それについて述べてみたいと思います.

福原流QFDはボトムアップ型で,お客様の生の声であるRaw Voiceを真のニーズのVOCに変換し,変換した多数のVOCを親和図法で抽象度を上げてツリー図に整理します.さらに技術特性との因果関係を二元表で整理し,品質表を完成させます.一方,9画面法はトップダウン型で数年後の大きなニーズを創造します.

両社は異なるアプローチなので,技法レベルで融合しても新たな効果は得られないかもしれませんが,製品企画段階で両者の結果を融合する効果は大きいと思います.福原流QFDで完成させた品質表を活用した製品企画では,品質表にある多数のVOCの中から次世代の製品などで重点化すべきVOCをアセスメントで決定します.具体的には競合状況や関係者のアンケートなどを実施して,重点VOCを決定し製品仕様にします.このアセスメントの項目の一つに9画面法で発想した将来のニーズを追加することで,将来まで見据えたよりよい製品企画になると思います.




 

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