最適化が目的ではない

2023年8月10日 15時40分48秒 (Thu)

タグチメソッドの代表的な手法がパラメータ設計であることもあって、タグチメソッドの目的は最適化であると誤解されているケースもあります.最適化が目的であれば最近はベイズ最適化など直交表ベースの実験よりも効率的なツールが登場していますのでパラメータ設計の出番は減っていくでしょう.

タグチメソッドを含む品質工学が目指すところを企業からの期待視点で再度共有したいと思います.それは一言で言えばフロントローディングです.具体的にはものづくりプロセスの上流段階で性能とロバストネスを両立確保する技術を蓄積することです.しかも、その技術蓄積は様々な製品設計に汎用的に使えるものである必要があります.さらに、その技術はお客様の期待を超えるものでなければ事業を成長させることができない時代となりました.

このように狙いを定めたときに最適条件の情報がどこまで役立つかを考えることが重要です.そもそも既存の制御因子の水準を最適化するだけで性能とロバストネスを両立確保できるテーマはほとんどありません.よって、新たなシステムや制御因子を発想することが必須であり、それこそが技術開発の目的と言えます.発想のための創造技法が求めらているのです.そのための新しい品質工学技法がCS-T法であり、さらにCS-T法を含む仕組みが"T7“です.今の日本製造業は欧米企業に比べて創造活動に弱点があると言われています.新しい品質工学やT7の有効性が高まっていると感じています.

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